10月6日、ガレキ問題学習会をやります
来たる10月6日(土)夜、な吉(NAZEN吉祥寺)は、被災地からのガレキ問題を考える学習・討論会を吉祥寺で行います。
講師は、ゴミ問題を中心に環境を考えるジャーナリストである青木泰さんです。
どなたでも参加できます。興味のある方はぜひお越しください!
ほんとうに必要なの? 疑問だらけのがれき広域処理
東京都をはじめ、今全国に被災地のガレキ処理がすすめられています。テレビでは、仮設置き場に積み上げられた山のようなガレキの映像を写して、リポーターが、「放置すると発火して火事の原因になります」と切実な声を上げ、処理が進まないから「復興」の妨げになっていると報道しています。でも、本当にそうなの? 受け入れている自治体では住民説明会で一方的に進められるやり方に不満や怒りの声が続出しています。放射能物質の問題や被曝労働の視点からきちんとガレキ広域処理をみていきましょう。
東京都西多摩郡日の出町にある東京多摩エコセメント(株)の工場。放射性物質を含んだ瓦礫の焼却灰でセメントをつくっている。
◇三多摩地域の場合は?
東京都三多摩地域にある柳泉園組合(西東京市、東久留米市、清瀬市)において、ガレキ受け入れの住民説明会が今年の4月にありました。安全性を心配する住民の声にきちんと応えるどころか、受け入れを前提とした説明会がおこなわれて、住民側は再度の説明会を要求しています。
講師の青木泰さんは、「ガレキの全国・広域化は、汚染物を拡散し、大気を汚し、国中に放射性物質を広げる国際的な常識からも許されない政策」という立場で、環境省との交渉などに参加されています。今回の柳泉園組合に対しても、放射性物質を焼却処理してよいかという重大な決定があり、「まず市民の要請を受け議会がこの問題をチェックする必要がある」といわれています。また、「自治会の了解なしには、焼却してはならない」にもかかわらず、「合意を得ている」と虚偽の報告をして、ガレキを受け入れて燃やす計画を立てています(9月10日から)。まったく許せないやり方です!
◇利権を許さずに、被曝労働反対の闘いを!
放射能の拡散を防がなくてはならないにもかかわらず、なぜ全国にガレキをばらまくのでしょうか? 阪神大震災の時は2000万トンを地元で処理したそうです。今回のガレキの量は被災地三県で約1802万トン、しかも被災地で処理すれば約5千億円で済むところが、広域化では約1兆円の費用がかかるといわれています。しかも、東京都の受注業者は東電の子会社「東京臨海リサイクルパワー」や大手ゼネコンが受けて、利権がらみが問題になっています。そもそも放射性物質を含むがれきを自治体で処理することは違法です。また、ガレキ処理の作業員の被曝も深刻な問題です。すでに国鉄水戸動力車労働組合は、被曝労働を拒否してストライキで闘っています。毎週の金曜行動では、今も数万人の人びとが原発反対に立ちあがっています。「原発なくせ! 再稼働反対!」の声をさらに広げていきましょう。
10・6 ガレキ問題を考える学習・討論会
とき:10月6日(土)18時開場・18時半開会
ところ:武蔵野市御殿山コミュニティセンター(吉祥寺駅公園口より徒歩4分)
講師:青木泰さん(ゴミ問題を中心テーマに環境問題をとりくむジャーナリスト)
主催:NAZEN吉祥寺
メール連絡先:nazenkichijoji-nakichi@yahoo.co.jp
電話:03(6914)0487
